J-STAGEに学会誌を掲載する方法

J-STAGEは、国立研究開発法人科学技術振興機構 (JST) が運営する電子ジャーナルプラットフォームです。
いわば、学会誌の大きな電子図書館です。
基本的に無料で閲覧でき、(※一部雑誌には有料のものもあります)、学術論文が大半であることから内容の信頼性も高いです。
論文を書かれる方であれば、利用したことのある方も多いのではないでしょうか。
J-STAGEに雑誌を掲載することで、著者にとって様々なメリットが生じます。
公的なデータベースであることから、データの長期的な保存や公開がなされ、学術研究の発展に寄与することができます。
また、広く閲覧されるサイトであることから、閲覧数や被引用数の増加が見込めるなど、雑誌や論文にもいいことがあります。
J-STAGEに論文を掲載したい場合、論文単体では載せることができません。
掲載申請は雑誌単位になるので、J-STAGEにご自身の論文を載せたい方は、投稿前にJ-STAGEで公開されている雑誌かどうかを調べておくといいかもしれません。
雑誌をJ-STAGEに載せるためには、まず申請が必要です。
「J-STAGEサービス利用申込ページ」から必要書類をダウンロードし、J-STAGEに送付します。
記載事項は多岐にわたりますので、漏れのないよう注意してください。
特に、雑誌名の変更歴がある場合は注意が必要です。
ファイルの送付ができたら、直近2号の見本誌を送付します。
(※発行済みの雑誌のみ。これから創刊する場合は不要)
この際、先に送付したファイルの締め日と同じ期間に到着するよう、注意が必要です。
送付したファイル・見本誌は審査され、その結果がメールで届きます。
審査に合格したら、次はオンラインISSNの取得です。
ISSNとは、継続的に発行される刊行物やその他の資料を識別するための国際的なコード番号です。
ISSN日本センターから「ISSN事前通知書」が届くので、その指示に従ってISSNを取得します。
学会誌の中には、既にISSNを取得しているものもあるかもしれません。
それがオンラインISSNであれば、ここでの取得は不要です。
Print ISSNはオンラインISSNとは別物なので、それだけではJ-STAGEへの登載はできません。
オンラインISSNの取得ができたら、サイト構築のフェーズに入ります。
J-STAGE側での準備期間が終わると、データをアップロードするためのページができます。XMLというマークアップ言語の形式に則り、記事タイトルや著者氏名・所属先に始まって、論文が収録される学会誌の巻数や号数、出版年、あるいは参考文献の情報などを詳細に記述していきます。誌面のPDF、テキスト、XMLの3点が揃うと、J-STAGEにアップロードが可能になります。アップロードの際には、3点をまとめて1つのファイルに圧縮します。
アップロードができたら、いよいよ公開日設定です。
通常のJ-STAGEは公開日設定から公開日までは最短で翌営業日です。
初回のみ、その間が3営業日必要になりますので、新規登載の際は注意しましょう。
公開日設定ができれば、一通りの作業は完了です。
以後は、新しい号が発行されるたびに登録を続けていくことになります。
J-STAGEには新しく執筆されたものだけでなく、過去に紙媒体の雑誌に掲載されていた論文をアップロードすることも認められています。学会誌のバックナンバーもJ-STAGEに登載すれば、過去の論文も多くの人の目に留まるようになります。
またJ-STAGEにはオンラインならではの「早期公開」の機能があります。雑誌での掲載ページの確定などを待たずに、採択されてすぐの論文をウェブ上で迅速に公開することが可能です。早期公開した記事は、雑誌掲載の準備が完了した後は「本公開」の形で公開することになります。
質の高いJ-STAGEへの継続登載を行っていきましょう。
J-STAGEは登録の際、「継続的なJ-STAGEサービスの利用が可能か」という点を学会に対して確認します。
これは継続発行を保つためであり、そのため、新規登録の際にも「発行機関事務局で実施予定」「印刷会社等に業務委託予定」等を答える欄があります。
学会の担当者による登録や継続発行は、体制によっては可能かもしれません。
しかし担当者の変更や急な退職を考えれば、少々リスキーと言わざるを得ないでしょう。
持ち回りでやる場合は、担当者によって品質にムラが出る可能性もあります。
勝美印刷株式会社では、J-STAGEの新規登載や継続登載の委託を承っております。
お見積りだけでも結構ですので、一度お問い合わせください。